パーマ・毛染めからもダイオキシン

シャンプーを含む化粧品には、殺菌剤、防腐剤、酸化防止剤、変質防止剤、保存剤、防カビ剤、ふけ取り剤などの目的で、塩素化合物を原料として使うことが少なくありません。また毛染め液はアンモニアを多量に含みますから、毛染め液と塩素化合物の原料を使ったシャンプーや化粧品を混合すれば、化学反応を起こしダイオキシン類が発生します。

昨年の春に環境NGOCWWI」が複数の美容室の協力を得た上で専門の調査機関に分析を依頼し、パーマと毛染めをしたあとにシャンプー・リンスをし、水道水で洗い流したその排水(10リットル)に含まれるダイオキシンの量を調べました。その結果、驚くべき数値が検出されました。

環境省が定める環境基準は1リットルあたり1ピコグラム、排水基準は10ピコグラムですが、パーマの場合1リットルあたり5ピコグラム、毛染めで1.7ピコグラムという排水基準こそ下回っているものの、環境基準を上回っていたのです。

今回の調査でわかったダイオキシン濃度はあくまでも10リットルの水で薄められた排水から検出されたものです。パーマ液が髪に残っている状態で約20ミリリットルのシャンプー・リンスで洗浄したとします。そうするとダイオキシンの量は1リットルあたり250ピコグラム、排水基準の何と25倍にも達します。それが頭皮の上で発生しているのですから恐ろしいことです。

しかも、ダイオキシンは皮膚から吸収されることが判明していて、人間の皮膚にダイオオキシンを塗ると、その平均30%(手の甲に塗った場合)が人体に吸収されるとのドイツ環境庁の報告があります。

頭皮の場合シャンプーをしてからパーマをかけるので、皮膚吸収がよくなり大量のダイオキシンを体内に取り込む危険性が大きくなってしまいます。綺麗になるためには健康おも害するリスクも必要ということなのでしょうか。

また、家庭用薬用石鹸やシャンプーに使われる殺菌剤の「トリクロサン」が水道水に溶けて日光にあたるとダイオキシンが発生することを北海道衛生研究所が突き止め環境省に報告しています。

最近、ガンや甲状腺、肝臓、腎臓疾患などで入院している美容師さんの多さに驚きます。長年の有害物質の体内蓄積により、発症してしまっているケースがあるのではと心配しています。

当店で使用しているシャンプー&リンスは化学物質を一切使用せず、殺菌作用においてもトリクロサンなどではなく、甘草、カミツレ、ホップ、紫紺、アロエ等の複合した有効成分のエキスを活用していますので、ダイオキシン発生原因の心配はありません。