●毛染め剤の毒性
長期間毛染めをした人の頭蓋骨まで染まっていることは、メーカーなどの関係者の間では常識だそうです。
天然染料メーカーの営業の人から 火葬場で焼いた人の頭蓋骨が真っ黒になっていたという話を聞いて驚きました。
毛染めの薬液には、染まりを良くするためと、時間短縮を計るために合成界面活性剤という、皮膚の奥深くまで入り込み、血液にも浸透させてしまう恐ろしい薬品が含まれています。
その他にも、発ガン物質のアミン系の発色剤、甲状腺機能障害を起こしたことがあるレゾルシン、腎臓障害を引き起こす恐れがあるエデト酸塩、皮膚に障害を起こすパラベンやサルチル酸など数えきれないほどの有害物質が多く含まれていることにビックリさせられます。
環境ホルモンとして働く物質も検出されていて、体内に摂取されると内分泌作用を撹乱して、月経不順、子宮内膜症, 精子の減少、不妊といった生殖器障害や悪性腫瘍を引き起こす原因となっているのです。
髪の毛を染めるにはあまりにもリスクが大きいような気がします。
●ヘアダイ(酸化染毛剤)
酸化法:脱色作用と染毛作用の2つの働きを利用して染める方法。
●ヘアブリーチ(脱色剤)
メラニン色素を過酸化水素で酸化分解して脱色する方法。ヘアダイと同じ原理を利用。
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ヘアマニキュア
塗装法:毛髪の表面を粘着力が強い酸化染毛剤でコーティングする方法。髪の内部まで染まらないため長持ちしない。
染める方法の違いこそあれ危険な化学成分が入っています。
☆ ヘアダイの主な成分
パラフェニレンジアミン、硫酸トルエンー2,5−ジアミン、パラアミノフェノール、硫酸パラメチルアミノフェノール、パラアミノオルトクレゾール、メタフェニレンジアミン、メタアミノフェノール、レゾルシン、ピロガロール、アンモニア水、合成界面活性剤(ラウリル硫酸塩類など)、トコフェロール、サリチル酸、安息香酸、亜硫酸塩、エデト酸塩、パラベン、油性成分、過酸化水素水、パルビツール酸、オキシキノリン、尿酸、香料、セトアニリド、精製水など。
☆ ヘアマニキュアの主な成分
タール色素(赤色206号,黒色401号,褐色201号,だいだい色205号など)、N―メチルピロルドン、ベンジンアルコール、クエン酸、ヒドロキシエチルセルロース、エチレンカーボネート、ポリオキシエチレン、グリセリルモノステアレート、ジクロロフルオロメタンなど。
アミン系、フェノール系、その混合型は皮膚炎を引き起こすばかりでなく発ガン性が強く疑われている物質です。
タール色素も発ガン性ありと報告されている物質です。赤色、黄色,青色の200号台、だいだい色の200号台と400号台、黒色401号、褐色201号、紫色201号と401号は特に危険といわれています。
アレルギーや黒皮症の原因になる色素もあり注意が必要です。
ヘアダイ、ヘアマニキュアには浸透剤や色素安定剤として合成界面活性剤が入っています。